理科教育学研究
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原著論文
子どもは植物の水吸収をどのように理解するか
―幼小移行期の理解の変化に着目して―
宮城 利佳子
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2020 年 60 巻 3 号 p. 643-653

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抄録

本研究は,幼小移行期の子どもが,ツル性の植物の水吸収・運搬を植物器官と結びつけてどのように理解しているのかについて,理解の変化の実態を描き出すことを目的とする。幼稚園2園,計33人を対象に縦断調査を行い,器官機能理解の変容の特徴を明らかにした。幼小移行期の植物理解について,①理解の変化のパタンは多様であること,②水吸収に関係する器官として,根とツルを比較すると,根の理解が先行する可能性が高いこと,③子どもは植物の器官機能の説明に擬人的な表現を用いること,④変化の過程で器官機能として,植物に意思を持たせるような擬人的な説明の減少が見られることが明らかとなった。

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© 2020 日本理科教育学会
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