理科教育学研究
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資料論文
日本の理科教育研究におけるメタ認知測定に関する現状と課題
―質問紙尺度を用いた研究に着目して―
畠中 俊暉原田 勇希草場 実
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2021 年 62 巻 1 号 p. 173-185

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抄録

子どもたちのメタ認知能力の育成は理科教育において非常に重要であり,多くの研究者や教師によって研究されてきた。しかし,子どもたちのメタ認知能力を適切に評価(測定)することは困難である。質問紙尺度を用いてメタ認知を測定するoff-lineメソッドは,簡便だが妥当性が低いことが示された(原田・久坂・草場・鈴木,2020)。しかし,質問紙尺度の妥当性の指標となる相関係数の解釈が研究者間で異なり,理科教育学の領域内で統一した見解が得られていない。そこで本研究は,質問紙尺度を用いて子どもたちのメタ認知能力を測定した研究を網羅的に収集し,その論文内に記載された統計量と研究者の解釈をレビューすることを目的とした。結果より,今後の理科教育学領域におけるメタ認知研究では,(1)これまでに得られている知見の概念的追試を行うこと,(2)メタ認知の測定方法についての基礎的研究を進めていくことの2点が導出された。

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© 2021 日本理科教育学会
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