本研究では,生成AIを活用した教育評価の実践事例を示した。具体的には,小学校第6学年「電気の利用」において,ChatGPTを活用し,児童の表現内容に対して即時的なフィードバックをする実践を行った。ChatGPT-4の機能であるGPTsを用いてアプリケーションを開発し,児童の表現内容へ即時的なフィードバックを可能にした。そのアプリケーションによる児童へのフィードバックの実際の内容と,それを受けた児童の表現内容の変容を分析した。分析の結果,自身の表現を適切に修正した様子,自身の間違いに気づき修正した様子,フィードバックに納得しない様子,良い評価を受けてもさらに修正をした様子,フィードバックが適切でなかった様子が見られた。教育評価に生成AIを活用することの可能性を事例的に示すことができた。