信州大学医学部皮膚科
信州大学医学部臨床検査部
2010 年 25 巻 1 号 p. 21-24
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47歳男性。7ヵ月前より右肩部に赤黒い結節が出現,3ヵ月から急速に増大し,出血を認めるようになった。初診時右肩に33×26×28mmの潰瘍化した半球状の紅色腫瘤を認めた。下床との可動性は良好であった。造影MRIでは内部構造が均一で境界明瞭な結節であり,筋や骨の浸潤は認められなかった。線維組織球系の肉腫を疑い,全身麻酔下に全摘切除を行った。病理組織学的に主に真皮に軽度の核異型を伴う紡錘形細胞が花むしろ状に密に増殖しており,富細胞性皮膚線維腫と診断した。
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