Skin Cancer
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乳癌のセンチネルリンパ節生検で発見されたnevus cell aggregates in lymph nodes
水野 雄斗石川 秀幸福澤 理映藤本 正数安齋 眞一相原 道子
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2021 年 36 巻 1 号 p. 86-89

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抄録

42歳,女性。左乳癌の切除および左腋窩リンパ節郭清を施行した。摘出したリンパ節の線維被膜内に,均一な類円形から楕円形の核および豊富な褐色顆粒を含む胞体を有する細胞集塊を認めた。隣接するリンパ管の管腔内にも同様の腫瘍細胞が存在した。腫瘍細胞は異常な核分裂像は目立たなかったものの,腫瘍細胞数が多く良悪性の判断に苦慮した。免疫染色ではS-100陽性,Melan A陽性,HMB-45少数陽性であり鑑別がつかなかったが,PRAME陰性,5-hmcの発現は保たれていたことよりnevus cell aggregates in lymph nodesと診断した。リンパ節内の良性母斑細胞の存在は稀であるが本邦でも報告がなされており,成因として,母斑細胞のリンパ節転移,胎生期における母斑細胞の遊走異常が考えられている。悪性黒色腫のリンパ節転移との鑑別が重要となる。しかし,腫瘍の形態,配列からは診断が難しく注意が必要であるが,今回PRAME染色,5-hmc染色により診断に至った。

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© 2021 日本皮膚悪性腫瘍学会
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