Skin Cancer
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悪性黒色腫肝転移症例に対するシスプラチン肝動注および塞栓療法:当科における3症例の経験
藤沢 康弘中村 泰大石川 雅士梅林 芳弘大塚 藤男
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20 巻 (2005) 1 号 p. 70-74

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抄録

皮膚原発悪性黒色腫で肝転移を生じた3症例に対して, 1例でシスプラチン (CDDP) を用いた肝動脈内抗癌剤投与 (TAI) を, 2例にCDDPを用いたTAIに肝動脈塞栓術を併用した治療を施行した。抗腫瘍効果はcomplete response (CR) が1例, no change (NC) が1例, progressive disease (PD) が1例であった。 肝転移出現からの生存期間はCR症例62ヵ月, NC症例22ヵ月, PD症例9ヵ月であり, CR症例は現在も再発を認めず生存している。一般に悪性黒色腫は肝転移出現からの予後が4~7ヵ月とされ, 予後不良である。本治療法は全身的な副作用が軽く, 生命予後の改善も認めることから, 肝転移症例における有効な治療法であると考えた。

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© 日本皮膚悪性腫瘍学会
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