Skin Cancer
Online ISSN : 1884-3549
Print ISSN : 0915-3535
顔面の悪性腫瘍再建における含皮下血管網遊離全層植皮術の有用性について
寄藤 和彦永井 秀史伊藤 美香小林 まさ子藤田 優岡本 昭二伊藤 逹也長谷川 隆
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3 巻 (1988) p. 142-146

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抄録

75歳女性, 右頬部のMerkel cell carcinoma。86歳女性, 右耳前部のmalignant trichilemmoma。86歳女性, 左頬部のlentigo maligna melamoma。以上3例の腫瘍広汎切除後に, 含皮下血管網遊離全層植皮術 (いずれも鎖骨下部より採皮) を用いた結果, 従来のほかの方法と比較して, 次のような利点が得られた。(1) 皮弁と比較して採皮部の犠牲が少なく, 手術操作もより簡潔で, 患者への侵襲が少ない。(2) もし再発が認められた場合, 皮弁より発見しやすく, また再切除しても犠牲が少ない。(3) 分層植皮と比較して, 植皮片の色調・質感が良好であり, 再発がなかった場合, 整容的再手術を行わなくてもすむ。以上の点から, 本法はリスクの悪い高齢者の顔面に対し, とくに有用な方法と思われた。

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© 日本皮膚悪性腫瘍学会
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