Skin Cancer
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皮膚悪性腫瘍に対する新BRM, MY-1の局所投与によるパイロットスタディ
石原 和之池田 重雄荒尾 龍喜松中 成浩
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3 巻 (1988) p. 273-281

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抄録

新BRM, MY-1はBCGより抽出・精製された加熱変性核酸である。われわれは本剤の皮膚悪性腫瘍に対する効果を検討する目的で, 4施設共同研究によるパイロットスタディを実施した。悪性黒色腫皮膚転移, 表皮内癌, 皮膚悪性リンパ腫など計35例に, MY-1を腫瘍内あるいは腫瘍周囲へ局所投与した。適格完全例計28例の奏効率は68% (19/28) であった。悪性リンパ腫などに著効例があった。
奏効例の投与量は腫瘍の種類により異なるが, 1日量5mgないし15mg前後が多かった。病理組織学的観察ではMY-1の作用機序が従来のBRMとかなり異なるように思われた。副作用としては発熱が2例で, ほかの症例では発赤疼痛など投与局所の反応のみであった。MY-1は各種の皮膚悪性腫瘍に対して有効例があり, 副作用が少ないことから, 今後さらに有用性を検討すべき薬剤と考えられた。

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© 日本皮膚悪性腫瘍学会
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