Skin Cancer
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悪性黒色腫に対する自家骨髄移植を併用した大量化学療法の治療経験
柳川 茂大隅 正義熊井 良司三比 和美
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1990 年 5 巻 1 号 p. 129-134

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抄録

癌化学療法において最大のdose limiting factorである骨髄機能抑制に対処する方法として, ここ数年自家骨髄移植 (ABMT) が脚光を浴びつつある。今回, 我々はstage IIIのメラノーマ3例 (37歳, 女。45歳, 男。45歳, 男。) に術後補助療法として, ABMTを併用したDTICとACNUの大量化学療法を試みた。症例1ではABMTの効果が充分でなかったが, 症例2, 3では末梢白血球の回復は速やかで感染症に対するリスクは軽減された。しかし, 副作用として, 長期にわたる悪心, 食思不振と血小板減少症の遷延化が認められ, 症例3はDICを併発して死亡した。症例を供覧し, 本法の適応, 薬剤の選択, 投与量などにつき考察を加えた。

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© 日本皮膚悪性腫瘍学会
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