千葉大学皮膚科学教室
千葉大学第一病理学教室
1990 年 5 巻 1 号 p. 89-92
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69歳, 男の左腋窩に生じたアポクリン腺癌の1例を報告した。6.3×6.7cmの境界明瞭な浸潤性紅斑と, 硬結を伴った鮮紅色隆起性病変で, びらん, 潰瘍はなかった。組織学的にpaget現象を認めず, 胞体の豊富な類円形の腫瘍細胞が全体に未分化な増殖を示していた。ごく一部に篩状癌に類似した胞巣形成と, 円柱状腫瘍細胞よりなる腺腔様構造を認めた。腫瘍細胞はEMA(++), CEA(+), Acid phosphatase(++), β-glucuronidase (+)であった。
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