1990 年 5 巻 1 号 p. 98-101
症例44歳男性, 下顎部に32×28mmの再発性の腫瘤を認めた。生検にてMucinous carcinoma of the skinの診断のもと, 切除, 局所皮弁にて再建した。組織化学染色にて粘液様物質は, シアロムチンと確認。レクチンによる免疫染色ではPNA (-) , DBA (+) , SBA (+) となり, エクリン汗腺の染色態度を示した。電顕的には, 多数の分泌顆粒が特徴的であり, 腫瘍細胞の外周に基底膜はなく, ラミニンは, 線維性隔壁部に部分的に認められた。