Skin Cancer
Online ISSN : 1884-3549
Print ISSN : 0915-3535
ISSN-L : 0915-3535
その後のインターフェロン, 特にインターフェロン-βの腫瘍内投与の有用性について
石原 和之
著者情報
ジャーナル フリー

1991 年 6 巻 1 号 p. 157-161

詳細
抄録

悪性黒色腫の皮膚転移に対して有効な治療法は少ない。化学療法や放射線療法に対しても抵抗性であり, これを消失せしめることは困難である。外科治療も広範切除が必要で, かかることは転移の多発症例には適切ではなく, また予後の改善には効果を発揮しない。かかることよりインターフェロン-β (IFN-β) の腫瘍内投与はかなりの感受性を有し奏功率も高い。しかも, 予後の改善が見られた症例を観察している。しかし, IFN-βの適用にもいつかの条件があり, かかる条件にあった症例や投与法が必要である。これらの内容についてIFN-βの有用性について記載すると同時に, 現在のインターフェロン (IFN) の状況についても言及した。

著者関連情報
© 日本皮膚悪性腫瘍学会
前の記事 次の記事
feedback
Top