Skin Cancer
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ヌードマウス可移植性ヒト悪性黒色腫に対するIFN-βとDAV療法の単独および併用の抗腫瘍効果の観察
石原 和之小出 勉小松 輝夫
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1991 年 6 巻 1 号 p. 162-169

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抄録

BRMと他の治療との併用による相乗効果については従来より多くの報告がある。我々は天然型インターフェロン-β (IFN-β) と悪性黒色腫の第一選択の化学療法剤であるDAV療法 (dacarbazine, ACNU, vincrisine) との併用およびそれぞれの単独投与により, 相乗効果の有無について検討した。
相乗効果をより観察する為にIFN-βの濃度を従来の投与量より低濃度とし, ついで段階的に中等度まで増量したODAVについては特に濃度を変化させなかった。実験に用いた悪性黒色腫はヒト悪性黒色腫より継代移植したSK-14株で, 動物はヌードマウス (BALB/cAnNCRJ-nu) である。
実験の結果はIFN-βの濃度依存性に著明な腫瘍増殖抑制効果が観察された。また, 病理組織学検索においても腫瘍細胞の変性が強く, マクロファージなどの細胞の出現が見られた。悪性黒色腫の治療におけるIFN-βと化学療法の併用の有効性が示唆された。

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© 日本皮膚悪性腫瘍学会
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