Skin Cancer
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Human papilloma virus (HPV) 16型DNAが検出され, Bowen病を示唆する組織学的所見を有した爪囲の疣贅様病変の1例
金子 健彦安部 正瑞相馬 良直皆見 春夫古江 増隆中川 秀己大塚 藤男石橋 康正
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1991 年 6 巻 1 号 p. 67-69

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抄録

手指爪囲に発症した疣贅様病変の一部に, Bowen病を示唆する組織学的所見を示した1例を経験した。本症例について, 酵素抗体法, Southern blot hybridization法を用いて, Human papilloma virus (HPV) との関与につき検討したところ, 病巣よりHPV抗原ならびにHPV16型DNAが検出された。この結果は, 本症例の組織学的なBowen病様変化の発現に, HPV16型の感染が関与している可能性を示唆していると考えられた。

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© 日本皮膚悪性腫瘍学会
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