1991 年 6 巻 1 号 p. 98-103
乳房, 乳房外パージェット病をはじめ, エクリン系・アポクリン系腫瘍について免疫組織学的に検討した。その結果, CEA, EMAは乳房パージェット病, 乳房外パージェット病ともに腫瘍細胞中に高頻度に検出された。BRST-1により認識される抗原は乳房パージェット病で高頻度に認められた。PKK-1により認識される抗原は乳房外パージェット病の多くに認められた。また, BRST-2抗体はアポクリン系皮膚腫瘍の良いマーカーになることが期待され, 乳癌皮膚転移例ではBRST-1が高率に陽性であった。