皮膚の科学
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症例
ポリメラーゼ連鎖反応 (PCR) 法により早期に確定診断したツツガムシ病の1例
西村 景子古田 加奈子安部 正通伊佐見 真実子矢上 晶子松永 佳世子
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2012 年 11 巻 3 号 p. 220-223

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抄録

51歳,男性。初診の15日前に静岡県浜名湖付近でみかん狩りをした。初診の8日前に愛知県名古屋市の公園の池へ釣りに行き,5日後に発熱をきたし,頭痛が出現したため,当院を受診した。初診時 38°C の発熱と頭痛を認め,体幹と四肢に淡い紅斑,また左下腿に痂皮を伴う刺し口と思われる病変と両鼠径部のリンパ節腫脹を認めた。臨床所見よりツツガムシ病を疑って患者血液を用いた PCR 法を実施し,Kawasaki 型ツツガムシリケッチアによるツツガムシ病と確定した。初診時より塩酸ミノサイクリンを2週間投与し略治した。発疹を伴う発熱性疾患では常にツツガムシ病を念頭に置き, そのような患者に対しては迅速な検査と治療の開始が重要であると考えられた。(皮膚の科学,11: 220-223, 2012)

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© 2012 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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