皮膚の科学
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使用試験
透析患者のかゆみに対するツバキ油スプレーの有用性および安全性の検討
根木 治須賀 康高原 久嗣林野 久紀鈴木 敏江矢萩 理恵高森 建二
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2012 年 11 巻 6 号 p. 538-547

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抄録

透析患者のかゆみは難治性であり,QOL を左右する重要な合併症である。今回,精製ツバキ油100%のスプレー(以下:ツバキ油スプレー)を用いて,透析患者のかゆみに対する軽減効果と保湿効果について検討した。透析患者18例を対象にツバキ油スプレーを4週間使用した。その結果,乾燥と掻破痕は使用前と比較して有意な改善が認められた (p<0.01)。被験者の使用アンケートによる VAS 評価は有意なかゆみの軽減効果と保湿効果を示した (p<0.01)。副作用は全症例で1例も認めなかった。皮膚症状,全般改善度,副作用,使用感アンケート,使用日誌を総合評価したところ,やや有用以上が100%であった。以上のことから,ツバキ油スプレーは透析患者の皮膚の乾燥とかゆみに対し,安全かつ有用に使用できるスキンケア剤であると考えられた。(皮膚の科学,11: 538-547, 2012)

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© 2012 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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