皮膚の科学
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症例
リュープロレリン酢酸塩皮下注射により生じた脂肪壊死をともなった肉芽腫の1例
山田 貴彦町田 裕子比留間 翠貞政 裕子舟串 直子比留間 政太郎池田 志斈
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2014 年 13 巻 2 号 p. 84-88

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抄録

48歳,女性。半年前に右乳癌で切除術を受けた。右下腹部に母指頭大の硬い皮下結節に気付いた。病理組織学的所見は,皮下脂肪織の脂肪壊死と組織球,好酸球,リンパ球が密に浸潤した肉芽腫であった。乳癌切除後,同部位に乳癌術後内分泌療法で酢酸リュープロレリン皮下注射を4回施行されていた。病歴と病理所見より,同剤の皮下注射により生じた脂肪壊死を伴った肉芽腫と診断した。本邦においては50例の報告があり,同剤による肉芽腫の報告は増加しており,皮膚科医として肉芽腫形成がみられることを認知しておく必要がある。(皮膚の科学,13: 84-88, 2014)

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© 2014 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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