皮膚の科学
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ステロイド外用薬をどう使うか?
片岡 葉子
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2014 年 13 巻 Suppl.21 号 p. 4-10

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抄録

アトピー性皮膚炎(AD)の抗炎症薬剤として,現在ステロイド外用薬(TCS)は最も効果の明らかな薬剤である。だがTCSが適切に使われず遷延化,重症化している患者は少なくない。ADの治療ゴールを確認し,到達の過程でのTCSの意義とアウトカム評価,アドヒアランス等実施上の問題をあげ,それらを解決してゴールに到達する時間軸を意識した外用方法を示した。long term controlの方法として近年エビデンスが確認されているproactive療法に,血清TARCを客観的病勢評価として組み合わせた,寛解導入,維持,漸減を明確に意識した外用戦略である。初めは薬剤を使って症状がない状態を維持し,その後最小限の薬剤で症状がない状態へと患者を導くことを意識すべきである。(皮膚の科学,増21:4-10, 2014)

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© 2014 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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