皮膚の科学
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尋常性ざ瘡の女性患者に対するスキンケア・メイクアップ指導の患者満足度と QOL に与える影響
山本 晴代髙田 文香川田 暁
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2016 年 15 巻 6 号 p. 493-501

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抄録

尋常性ざ瘡に対しては薬物治療に加えて,医師の指導のもとにスキンケアやメイクアップを行うことは極めて重要である。しかし,スキンケアやメイクアップが実際にどの程度患者の満足度や QOL に影響を与えるかを検討した報告は少ない。本研究では,尋常性ざ瘡の女性患者に対してざ瘡治療に加えて,スキンケアとメイクアップの指導をおこない,その患者満足度と QOL に与える影響について検討を行った。Visual Analog Scale(VAS)による満足度は,指導直後および1ヶ月経過後も開始時と比較して有意に向上し,QOL の改善も認めた。指導後患者のコンプライアンス向上が認められた。以上より,尋常性ざ瘡の診療においてスキンケアとメイクアップの指導が患者満足度を高め QOL を向上させることが示唆された。(皮膚の科学,15: 493-501, 2016)

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© 2016 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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