皮膚の科学
Online ISSN : 1883-9614
Print ISSN : 1347-1813
ISSN-L : 1347-1813
症例
塩化ベンザルコニウムによる接触皮膚炎を伴った接触蕁麻疹症候群
木下 香里須貝 哲郎田水 智子永尾 淳吉田 慶子
著者情報
ジャーナル 認証あり

2003 年 2 巻 4 号 p. 278-281

詳細
抄録

症例は57歳,女性。アスパラ®目薬クールICを両眼に点眼したところ両眼結膜に充血や浮腫,両眼周囲に紅斑が生じ,さらに大腿にも紅斑が出現し鼻閉感や息苦しさを伴った。パッチテストでは使用点眼薬成分の塩化ベンザルコニウム0.05%溶液に強陽性を示した。塩化ベンザルコニウム0.01%溶液点眼試験では点眼した眼瞼結膜にかゆみを伴う浮腫や充血が出現し,同時に胸部と左下腿にかゆみを伴う紅斑がみられた。これらの症状は約3時間後に消失した。またパッチテスト陽性部位に再び紅斑の増強がみられた。以上より自験例を塩化ベンザルコニウムによる接触皮膚炎を伴った接触蕁麻疹症候群と診断した。

著者関連情報
© 2003 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
前の記事 次の記事
feedback
Top