皮膚の科学
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症例
末梢血幹細胞移植及び臍帯血幹細胞移植後に生じたhyperacute GVHDと考えられる2例
横井 祥子山本 純照浅田 秀夫宮川 幸子濱田 匡章岸本 朋子朴 永東
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2003 年 2 巻 4 号 p. 294-299

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抄録

症例1:12歳,男児。anaplastic large cell lymphomaにて当院小児科にて化学療法を施行され,寛解を得た。根治を目的としてHLA完全一致の実弟からの末梢血幹細胞移植(allo-PBSCT)を施行されたところ,6日後より全身に紅斑が出現した。症例2:2歳,男児。ALLにて当院小児科にて化学療法を施行され,寛解を得た。根治を目的として臍帯血バンクよりHLAが5/6一致した臍帯血幹細胞移植(CBSCT)を施行されたところ,5日後より全身に紅斑が出現した。2例とも組織学的にsatellite cell necrosisと基底層の液状変性を認め,GVHDと診断した。

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© 2003 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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