皮膚の科学
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治療
Qスイッチルビーレーザーによる太田母斑の10年間の治療成績(第3報)
—特に副作用としての脱色素斑の発生し易い条件の検討—
手塚 正藤井 真遠藤 英樹上埜 剣吾阪本 ゆり藤井 俊一郎古賀 千律子磯貝 理恵子吉田 益喜
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2003 年 2 巻 4 号 p. 350-355

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抄録

10年間にQスイッチルビーレーザーで治療した太田母班515例の治療成績と脱色素斑の発生条件について解析した。98例(19.0%)が男性で417例(81.0%)が女性で偏側例は439例,両側例は76例(14.8%)であった。384例が効果判定の対象となり,治癒70例,著効101例,有効139例,やや有効74例であった。脱色素斑は65例に生じたが,発生頻度は治療間隔および治療Joule数とは相関せず,治療回数と統計学的に有意差をもって相関が認められた。即ち,5回以下では2.3%,6から10回では13.1%,11から20回では45.5%,21回以上では58.8%であり,治療回数が増加すると脱色素斑の発生頻度が増加した。

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© 2003 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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