皮膚の科学
Online ISSN : 1883-9614
Print ISSN : 1347-1813
ISSN-L : 1347-1813
講座
光皮膚科学 III. 光免疫学
堀尾 武
著者情報
ジャーナル 認証あり

2003 年 2 巻 6 号 p. 499-510

詳細
抄録

本講座の第II編ですでに述べたように,光のエネルギーはアレルギー反応を惹起する作用がある。一方,紫外線にはアレルギー(免疫)反応を抑制することも明らかとなってきた。光免疫学とは,この両面を研究する分野であるが,本稿では紫外線免疫抑制の機序について概説した。紫外線は,皮膚を構成する種々の免疫担当細胞に作用してその機能を抑制する。その結果,接触過敏反応,感染免疫,腫瘍免疫などの細胞性免疫が抑えられるばかりではなく,抗原特異的なトレランスが誘導される。光免疫学は,皮膚癌発症機序の理解や光線療法奏効機序の解明に重要である。

著者関連情報
© 2003 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
前の記事 次の記事
feedback
Top