皮膚の科学
Online ISSN : 1883-9614
Print ISSN : 1347-1813
ISSN-L : 1347-1813
症例
ジアフェニルスルホンにより改善を認めた顔面肉芽腫の1例
川部 僚子 竹原 友貴
著者情報
ジャーナル 認証あり

2025 年 24 巻 4 号 p. 391-397

詳細
抄録

33歳,女性。5年前から右頬部に痤瘡様の皮疹が出現し,その後,赤い発疹が持続した。初診時,右頬部に境界明瞭な紅斑を認めた。病理組織学的には表皮と毛包周囲に grenz zone があり,真皮上層から深部にかけて好中球や好酸球,形質細胞や組織球の浸潤,膠原線維の増加を認め,顔面肉芽腫と診断した。タクロリムス軟膏を外用したが,効果が乏しく,ジアフェニルスルホン 25 mg/day 投与を開始した。内服は有効だったが,皮疹は残存したため,100 mg/day まで漸増したところ,軽快傾向を示した。顔面肉芽腫は,臨床所見のみからの診断率は低く,診断に病理組織学的所見が重要である。治療法は未だ確立されていないが,ジアフェニルスルホンは治療選択肢の一つとなると考える。(皮膚の科学,24 : 391-397, 2025)

著者関連情報
© 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
前の記事 次の記事
feedback
Top