33歳,女性。5年前から右頬部に痤瘡様の皮疹が出現し,その後,赤い発疹が持続した。初診時,右頬部に境界明瞭な紅斑を認めた。病理組織学的には表皮と毛包周囲に grenz zone があり,真皮上層から深部にかけて好中球や好酸球,形質細胞や組織球の浸潤,膠原線維の増加を認め,顔面肉芽腫と診断した。タクロリムス軟膏を外用したが,効果が乏しく,ジアフェニルスルホン 25 mg/day 投与を開始した。内服は有効だったが,皮疹は残存したため,100 mg/day まで漸増したところ,軽快傾向を示した。顔面肉芽腫は,臨床所見のみからの診断率は低く,診断に病理組織学的所見が重要である。治療法は未だ確立されていないが,ジアフェニルスルホンは治療選択肢の一つとなると考える。(皮膚の科学,24 : 391-397, 2025)