神戸大学医学部皮膚科学教室
神戸大学医学部病理部
神戸海星病院形成外科
2004 年 3 巻 4 号 p. 396-400
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46歳,女性。18年前,他院にて上口唇の皮膚腫瘍を切除。15年前から同部位に黄白色結節が再発し,増大した。初診時,上口唇中央部に15mm大の弾性硬の結節を認めた。病理組織学的には腫瘍は類上皮細胞,粘液産生細胞,その中間型の細胞より構成され,管腔形成や嚢腫形成を示した。mucoepidermoid carcinomaと診断し,外科的に切除した。皮膚科領域での本症報告は少ないが,口唇部の腫瘍の1つとして鑑別診断すべき重要な疾患である。
皮膚
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