皮膚の科学
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症例
骨髄炎により誘発された皮膚アレルギー性血管炎
綾部 原子室田 浩之種村 篤板見 智片山 一朗清水 信幸
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2005 年 4 巻 5 号 p. 443-447

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抄録

30歳,男性。交通外傷により大腿骨,脛骨,腓骨の多発性複雑骨折を受傷後,創外固定を施行された。同ピンニング部にMRSA感染を併発,それに伴い両下腿を中心に大腿部まで拡がる出血性丘疹,紫斑を認め当科受診となる。皮膚生検で真皮全層の血管周囲の炎症細胞浸潤と多数の核塵を認め,一部で血管のフィブリノイド変性を認めた。他臓器障害の合併は認められず,感染の沈静化に伴い症状は軽快し,外固定抜去により皮膚症状も寛解し,以後の再発を認めていない。経過と組織所見により骨髄炎に起因した皮膚アレルギー性血管炎と診断した。感染が誘引となった皮膚アレルギー性血管炎の発生機序など若干の考察を加えて報告する。

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© 2005 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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