皮膚の科学
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症例
HIV感染者にみられ血痂を伴った第2期梅毒疹の1例
馬渕 恵理子乾 重樹澄川 靖之片山 一朗
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2005 年 4 巻 5 号 p. 471-474

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抄録

45歳,男性。2004年12月頃より全身倦怠感,食欲低下を自覚,さらに発熱,下痢と体重減少が出現し,その後体幹に紅斑,丘疹が出現した。体幹,上肢に径5~10mm程度の一部に強い浸潤のふれる紅斑と紅色丘疹が散在し,背部上方の皮疹は痂皮や血痂を伴った。病理組織所見では真皮にリンパ球,形質細胞を中心とした炎症細胞の浸潤,血管内皮の膨化,血管内腔の狭小化,赤血球の血管外漏出を認めた。血液検査にてRPR定量256倍,TPHA定量20,480倍と高値で,抗HIV抗体陽性であった。以上よりHIV感染患者に生じた第2期梅毒疹と診断した。梅毒疹はアモキシシリン2g/日投与にて8週間後には色素沈着を残しほぼ消失した。

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© 2005 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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