皮膚の科学
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使用試験
アトピー性皮膚炎に対するエバスチンの有用性の検討
—Skindex-16による患者QOLの評価—
八木 伸江水野 愛秋山 知加草野 衣吏子松葉 祥一千見寺 貴子水野 万利子木下 綾子高森 建二
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ジャーナル 認証あり

2005 年 4 巻 5 号 p. 481-487

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抄録

近年,皮膚疾患を有する患者の皮膚病変が治癒することだけではなく,QOLの改善が重要視されている。今回,皮膚疾患特異的QOL調査票であるSkindex-16を用い,15歳以上のアトピー性皮膚炎患者39例を対象として,エバスチンを1日1回10mg4週間投与し,その有用性についてQOLの観点から検討を行った。そう痒,紅斑,肥厚,掻破痕,鱗屑の程度は,投与前と比較して4週後(最終時)にはいずれも軽症化した。VASスコアも投与前と比較して,2週後および最終時に有意に低下しそう痒の改善が認められた。QOLについては,機能スコアを除く症状スコア,感情スコアおよび総合スコアが,投与前と比較して最終時に有意に低下し,QOLが改善した。アトピー性皮膚炎に対するエバスチンの投与は,皮膚症状を改善するだけでなく,さらには患者QOLをも改善することが認められた

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© 2005 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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