皮膚の科学
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カシスポリフェノール経口摂取のくまに対する改善効果
松本 均伊藤 恭子米倉 久美子市橋 正光
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ジャーナル 認証あり

2005 年 4 巻 5 号 p. 492-497

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抄録

健常人女性33名に末梢の血流改善効果を有するカシスポリフェノールを単回経口摂取させ,その後の頬部の血流に対する効果と下眼瞼中央部のくまに対する改善効果をポリフェノールを除いたプラセボとクロスオーバー二重盲検法による群間比較で評価した。プラセボ群では変化が認められないのに対し,カシス群では摂取15分後から血流量の有意な増加が見られた。同時にカシス群はプラセボ群と比較してL値の有意な上昇,エリスマインデックスの有意な上昇とメラニンインデックスの有意な減少が確認された。また,血流量変化とメラニンインデックス変化との間に逆相関関係が見られたことにより,くま発生の主要因は血流の停滞であると考えられ,カシス摂取による即効的な血流改善効果を介してくま改善効果を有する可能性が示唆された。

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© 2005 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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