皮膚の科学
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症例
肺膿瘍を伴った壊疽性膿皮症
大畑 千佳小澤 健太郎板見 智吉川 邦彦井上 匡美前田 元
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キーワード: 壊疽性膿皮症, 肺膿瘍, 再発
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2005 年 4 巻 6 号 p. 542-547

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抄録

75歳,女性。2000年11月,肺に好中球よりなる異常陰影が生じたが自然消退した。2001年6月,左肩から胸にかけて壊疽性膿皮症が生じた。プレドニゾロン20mg/日で略治したが,同薬を漸減中止後の2003年3月,肺に異常陰影が再燃した。前回と同様に肺膿瘍であった。5月には左腰部に壊疽性膿皮症が再発した。プレドニゾロン40mg/日で7月には肺の陰影は消失した。壊疽性膿皮症も軽快していたが,8月大腸の穿孔性腹膜炎で急死した。

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© 2005 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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