皮膚の科学
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そう痒性皮膚疾患に対する塩酸オロパタジンの有用性の検討
末廣 晃宏奈良 武史村西 浩二森原 潔種田 晃子益田 浩司上田 英一郎岸本 三郎
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2006 年 5 巻 3 号 p. 245-251

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抄録

15歳以上のそう痒性皮膚疾患患者95例を対象に,塩酸オロパタジンを2週間以上処方し,初診時と2~4週後の再診時に,Visual Analogue Scale(VAS)値を記録した。また同時に,治療満足度に関するアンケート調査を実施した。結果,前治療の有無に関わらず,塩酸オロパタジン内服後VAS値は有意な低下を認めた。また,内服前後のVAS値の変化量を求め,そう痒に対する効果別に患者を層別したところ,VAS値の改善度に比例して,「効果」,「薬剤満足度」の評価は高くなり,「継続服用の希望」を示す患者が増加した。

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© 2006 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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