皮膚の科学
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症例
Papular lupus rashを初発症状としたSLEの1例
前田 真紀小林 信彦浅田 秀夫宮川 幸子
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キーワード: SLE, 蝶形紅斑, papular lupus rash
ジャーナル 認証あり

2006 年 5 巻 6 号 p. 385-388

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抄録

患者は33歳,女性。平成15年8月頃より鼻背部に粟粒大の赤色丘疹が多発した。顔全体に拡大し,平成16年2月26日に当科を受診した。酒さの疑いでミノサイクリン100mg/dayを処方した。3月末より増悪し,蝶形紅斑となった。また,口腔内にも潰瘍を繰り返し認めるようになった。血液検査では白血球の低下,補体価の低下,抗核抗体の高値を認めた。組織学的に表皮基底層および毛包上皮の液状変性を認めた。診断基準4項目を満たし,SLEと診断した。プレドニン®投与により,皮疹ならびに検査値の改善を認めた。

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© 2006 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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