皮膚の科学
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症例
間質性肺炎を伴ったAmyopathic Dermatomyositisの1例
北村 華奈新関 寛徳古林 郁乃福本 隆也浅田 秀夫宮川 幸子村上 伸介玉置 伸二木村 弘
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2007 年 6 巻 3 号 p. 255-260

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抄録

52歳男性。2003年1月,間質性肺炎の精査目的にて近医より当院第2内科を紹介され受診。血液検査にて抗SS-A抗体陽性を認め,Sjögren症候群 (Sjögren’s syndrome, SjS)を疑われ,当科を紹介された。両頬部に淡紅色紅斑,両肘頭に褐色調の角化を伴う紅斑,両手指MP関節背側と基節部屈側に浮腫性暗紫紅色の紅斑,全指爪郭の腫脹,毛細血管の拡張も認めた。口唇生検を含む諸検査の結果,SjSの診断基準を満たした。聴診上両下肺野に捻髪音を聴取し,胸部CTでは両下肺野はスリガラス状を呈していた。筋力低下を認めず,筋原性酵素の上昇は軽度であることより,二次性SjSおよび間質性肺炎(IP)を伴ったamyopathic dermatomyositisと診断した。プレドニゾロン内服とステロイドホルモン剤外用により皮疹及びIPは改善した。
2003年のSontheimerとMiyagawaの集計以降の本邦報告例を新たに集計したところ,シクロスポリンなどの併用により救命しえた症例の報告は増加したものの,依然として治療にまったく反応しない症例は5例であった。

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© 2007 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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