皮膚の科学
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症例
緑膿菌性毛包炎の母娘例
松尾 智央堀尾 武
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2007 年 6 巻 3 号 p. 284-287

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抄録

28歳女性(娘),54歳女性(母)に同時期より体幹を中心に自覚症状のない毛包一致性の鮮紅色丘疹が出現し,一部膿疱化するとともに拡大した。3人家族であり,入浴時に母娘は同じスポンジを使用していたが,息子は浴槽に入らずシャワーのみでスポンジは使用していなかった。臨床症状と問診から緑膿菌性毛包炎を疑い,レボフロキサシン内服,ゲンタシン軟膏塗布にて治療を開始した。1週間後には症状が著明に改善した。また,細菌培養の結果,娘の膿疱から緑膿菌のみが検出され,診断が裏付けられた。治療とスポンジの使用中止により2週間後には略治状態となった。本症の皮膚科領域からの報告はきわめて稀である。

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© 2007 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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