皮膚の科学
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症例
独居老人に生じたペラグラの1例
中村 貴之古田 淳一伊藤 周作川内 康弘大塚 藤男
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2007 年 6 巻 6 号 p. 600-604

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抄録
77歳女性。独居で,家族と疎遠。2ヵ月前に両手背,足背の境界明瞭な浸潤性紅斑が出現。近医でステロイド薬を外用するが増悪し,10日前には認知症様症状,両下肢のしびれによる歩行障害,食欲低下も出現。精査でニコチン酸アミドを含む数種類の血中ビタミン,微量元素およびトリプトファンの低下が判明し,ペラグラと診断。ニコチン酸アミドを含む総合ビタミン薬を点滴投与し,食欲低下はペラグラの腹部症状に加え,義歯の不適合による繰り返す誤嚥が一因と考えペースト食へ食事形態を変更した。その後,速やかに皮疹,しびれ,認知症様症状および食事摂取が改善。自験例は高齢と特別な家族環境を背景とした食餌性欠乏が原因と考えられた。
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© 2007 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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