皮膚の科学
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トシル酸スプラタストが著効した成人型アトピー性皮膚炎 : トシル酸スプラタストの有効性と他の抗アレルギー薬との補完性
伊豆 邦夫椛島 健治戸倉 新樹
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2007 年 6 巻 Suppl.8 号 p. A45-A48

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抄録

トシル酸スプラタストはIgE抗体産生や好酸球の組織浸潤を抑制する作用も併せ持つ特殊な抗アレルギー剤である。オロパタジン塩酸塩の内服療法と酪酸プロピオン酸ベタメタゾンの外用療法に治療抵抗性を示したアトピー性皮膚炎(AD)患者に対し,トシル酸スプラタストの内服併用療法を行った。併用療法後に皮疹は徐々に改善し,ADの重症度マーカーである血清IgE値および好酸球数も減少した。異なった抗アレルギー作用・免疫調整作用を有する抗アレルギー薬の組合せによって,両者の弱点を補完し合って良好な治療効果をもたらしたと考えた。

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© 2007 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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