帝京大学溝口病院皮膚科
2008 年 7 巻 2 号 p. 209-212
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我々は慢性砒素中毒が疑われた1例を報告する。患者は77歳,男性。58歳時に腹部の多発性Bowen病を切除。72歳時より体幹および下肢に再発を認め,75歳時には肺癌の発生をみた。初診時,肛囲には乳房外Paget病を合併しており,手掌,足底には角化性小結節が散在していた。明らかな砒素摂取歴はないが,原因として出生時~22歳まで広島県内で使用していた井戸水(飲料水)が砒素により汚染されていた可能性が疑われた。
皮膚
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