皮膚の科学
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研究
皮膚のかゆみが日常生活と受診行動に与える影響
―インターネットアンケート調査の結果から(第1報)
谷岡 未樹宮地 良樹
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2009 年 8 巻 4 号 p. 397-406

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抄録
皮膚のかゆみが日常生活および受療行動にどのような影響を与えているのかを検討するためインターネットを介したアンケート調査を行った。成人29,497人,小児の保護者9,423人が調査に参加した。成人の18.0%,小児の17.2%が皮疹を伴うかゆみ症状をもち,そのうちのそれぞれ42.1%および59.9%は皮膚科を含む医療機関を受診していた。一方,成人の3.4%,小児の2.2%には皮疹はなくかゆみ症状のみ有していた。日常生活にかゆみが与える影響に関して,かゆみのある成人は「イライラする/落ち着かなくなる(27%)」,「仕事や勉強の効率が落ちる(18%)」,一方,かゆみのある小児の保護者は「眠れなさそう/寝付きにくそう(27%)」とそれぞれ回答した。皮膚科医はかゆみ症状が成人患者の集中力を損なっていること,および,小児患者の睡眠の妨げになっていることを認識する必要がある。
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© 2009 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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