加古川市民病院皮膚科
2010 年 9 巻 1 号 p. 64-68
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32歳, 女性。習慣性流産の既往があり, 4回目の妊娠時にはアスピリン内服とヘパリンカルシウムの自己皮下注射が開始となった。約1ヶ月後より, 腹部や大腿部の皮下注射部位に一致して浸潤性紅斑が出現し, 腹部では紅斑の中央に壊死を伴っていた。皮膚テストの結果よりヘパリンカルシウムによる遅延型アレルギーと診断した。検査しえた他のヘパリンとの交叉反応は認めなかった。本邦では同様の報告例は非常に少なく, その発症機序や代替品検索についても考察した。
皮膚
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