皮膚の科学
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症例
Behçet 病様症状を契機に発見された第8トリソミー陽性骨髄異形成症候群の1例
中溝 聡松村 由美遠藤 雄一郎加藤 真弓是枝 哲川端 浩宮地 良樹
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2010 年 9 巻 2 号 p. 123-127

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抄録

60歳,女性。口腔内と肛門周囲にびらんが生じ,当科を受診した。生検により扁平苔癬と診断され,ステロイド剤の外用にて経過は良好であった。しかし,初診の3年8ヶ月後に口腔内潰瘍多発,白苔付着により摂食不良となり当科に入院した。陰部潰瘍も増悪し,発熱と下痢(便潜血陽性),貧血を認めた。白苔からカンジダが検出され,抗真菌薬の投与により1週間で症状はいったん軽度改善したが,間もなく口腔内潰瘍の増悪を認め,再び発熱と下痢,貧血を伴った。採血にて単球の増加を認めたため骨髄穿刺を施行し,第8トリソミー陽性の骨髄異形成症候群 (MDS) と診断した。MDS に伴う口腔内・陰部潰瘍であると判断し,ステロイド内服開始したところ症状改善した。

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© 2010 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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