皮膚
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抜け毛の動態を指標とした育毛剤の評価法
北 史男金田 宣渡辺 靖
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1989 年 31 巻 4 号 p. 548-562

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抄録

Trichosaccaride配合の育毛剤 (PF) の評価において, 男性型脱毛症の患者15例および正常者5例の洗髪時の抜け毛数, 並びに, 太さを経時的に1年間測定し, 抜け毛の動態を観察した。その結果, 抜け毛の数については, 両者とも9月に増加しており, 季節変動が多少存在することが確認された。また, 抜け毛の太さについては, 正常者の方が明らかに被験者よりも太い抜毛の比率が高く, 0.01mm単位の太さで見た場合, そのピークにずれが認められた。さらに, 正常者と被験者の抜け毛の各々の太さの比率を比較したところ, 被験者では0.04~0.05mmの太さ比率が10.0~14.6%であるのに対し, 正常者では5.3~9.5%と5%前後少なく, この0.04~0.05mmの太さの抜け毛の変化 (減少を観察することが, 育毛剤の臨床評価の一つの指標となることを明らかにした。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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