1990 年 32 巻 2 号 p. 207-212
慢性再燃性皮膚疾患のうち, アトピー性皮膚炎, 尋常性乾癬の患者77例を対象として, ステロイド外用剤 (Difluprednate: DFBA) を毎日数回塗布し皮疹を消退させた後, 無治療またはワセリン塗布のみの経過観察群と, 週2~3回塗布する間歓投与群の2群に分け, 再燃までの期間を観察し, 再燃抑制率を算出し, 検討した結果, 6週間後の累積再燃率は, 経過観察群は71.8%, 間歇投与群は41.7%と, 間歇投与群が有意に再燃を抑制された。また, 副作用についても検討し, 間歌投与法が, 安全性においても有用な治療法であることが確認された。