皮膚
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瘢痕性類天疱瘡, 水疱性類天疱瘡に対するニコチン酸アミド大量療法
小林 博人田辺 俊英鈴木 薫石崎 宏井上 久美子中島 啓雄
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1990 年 32 巻 2 号 p. 240-244

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抄録

症例1: 52歳, 女性。瘢痕性類天疱瘡。ニコチン酸アミド800mg/日4週間で口腔粘膜疹は消失, 56日間投与。その後の1年間に粘膜疹の出現なし。症例2: 66歳, 女性。水疱性類天疱瘡。ベタメタゾン3mg/日で水疱は消失。ベタメタゾン1mg/日に減量時よりニコチン酸アミド1000mg/日の併用を開始した。ベタメタゾンを6カ月間で中止, ニコチン酸アミドをステロイド離脱後6カ月間投与した。ニコチン酸アミド中止後の6カ月間に水疱の出現なし。両症例においてニコチン酸アミドによる副作用はみられず, 本療法は両疾患に対して有用な治療法と思われた。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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