皮膚
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円形脱毛症の雪状炭酸圧抵法
その発毛率の推移について
臼井 恵太郎岡部 直美花田 順子矢尾板 英夫
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1990 年 32 巻 4 号 p. 592-596

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抄録

円形脱毛症患者116例 (単発型26例, 多発型79例, 全頭/汎発型11例に) に対して雪状炭酸圧抵法2年間施行した。2年間での発毛率は単発型100%, 多発型100%, 全頭/汎発型63.6%であった。自然経過群と比べ治療開始後より, 短期間で発毛を認め, 月毎の発毛率も高く, 発毛する患者が多かった。本治療法は発毛を促進させると思われた。しかし12~15カ月目から発毛率の増加があまり見られないため, このあたりが他の治療法に変換する時期と考えられる。本治療法は副作用も少なく手軽に行なえ効果的であると思われた。

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