大阪大学医学部皮膚科学教室
1991 年 33 巻 5 号 p. 543-548
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貨幣状湿疹の患者にグリチルリチン225mg/日 (グリチロン®9錠/日) の投与を約7カ月続けたところ, 全身倦怠感, 頭重感, 筋脱力感を訴え, 高血圧が認められた。臨床検査にて低力リウム血症, 代謝性アルカローシス, 尿中力リウム排泄亢進, 血漿レニン活性低下, 血中アルドステロン低値より偽性アルドステロン症が疑われた。グリチロン®内服を中止後速やかに高血圧, 低力リウム血症は改善し, 他の検査成績も正常範囲に戻り自覚症状も改善した。
皮膚の科学
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