皮膚
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アルブチンの肝斑に対する臨床効果
須貝 哲郎
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キーワード: アルブチン, 肝斑, 美白効果
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1992 年 34 巻 4 号 p. 522-529

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抄録

3%アルブチンArbutin (hydroquinone-β-D-glucopyranoside) 配合化粧水, 乳液およびクリームの肝斑に対する臨床効果を検討した。平成2年7月から平成3年8月までの1年1カ月に当科を受診した肝斑患者33例に上記化粧水・乳液・クリームを組み合わせて使用させ, 12週間経過を観察した。
33例中, 除外脱落を除く, 52歳以下の肝斑患者28例の試験成績は『かなり有用』9例, 『やや有用』11例および『有用と思われない』8例となり, 『やや有用』以上の有用率は71.4%であった。全般改善度において『やや改善』以上の改善率は10週後53.6%, 12週後67.9%であった。副作用は1例, 乳液に認められ, 軽度の掻痒性毒麻疹様紅斑がみられた。

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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