アトピー性皮膚炎患者において, 化膿菌による2次感染54例中, オフロキサシン (OFLX) 300mg1日1回の経口投与法を21例に試み, 分3投与群33例とその臨床効果を比較した。湿潤面, 分泌液および痂皮の程度を改善目安とした。改善率は前者が90.5% (19/21), 後者が93.9% (31/33), 菌消失率は前者が90.5% (19/21), 後者が97.0% (32/33) であったが, 著明改善は分1投与群の方が早くえられ, また分3投与群では, 本剤中止1-4週後の再発が3例にみられ, 何れも検出菌がOFLX耐性になっていた.逆に, 分1投与群では, OFLX完全耐性には無効だったが, 不完全耐性菌の2例には有効であった。副作用は掻痒増強が1例にみられた。