皮膚
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肺炎マイコプラズマによると考えられた多形紅斑の1例
山岸 雄二西尾 賢昭石崎 宏
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1993 年 35 巻 1 号 p. 33-36

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抄録
肺炎マイコプラズマによると考えられた多形紅斑の69歳女性例を報告した。10日前から軽い風邪症状, 前日に微熱と皮疹が出現した。皮疹は1cmまでの淡紅色, 浸潤性紅斑と水っぽい小丘疹からなり, 躯幹, 四肢に多数散在した。肺炎マイコプラズマ抗体価 (IHA法) は160倍。エリスロマイシン内服で2日後に解熱, 皮疹は2週後に消失した。抗体価は初診の9日後には40倍に低下した。
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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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