皮膚
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カミツレエキスの紫外線誘導色素沈着に対する抑制効果
市橋 正光小林 明美奥田 峰広芋川 玄爾
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1999 年 41 巻 4 号 p. 475-480

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抄録

0.5%カミツレエキス配合クリームの紫外線による色素沈着に対する効果を, カミツレエキスを除いたプラセボクリームとの比較において評価した. 健常人男性22名の上腕内側部に2MED (minimalerythema dose, 最少紅斑量) の紫外線Bを含む人工紫外線を照射し, 照射直後から0.5%カミツレエキス配合クリームもしくはプラセボクリームを1日2回塗布し, 紫外線照射後1, 2, 3週目に誘導された色素沈着の比較検討をおこなった. その結果, 紫外線照射後1週目及び2週目において, 各試験試料塗布部位の肉眼判定による4段階黒化度評価, 相対的な黒化度比較, および色差測定のいずれの判定法においても, 0.5%カミツレエキス配合クリームには, プラセボクリームに対して有意に黒化度を下げる効果が観察され, 紫外線による色素沈着に対する抑制作用を有することが確認された.

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© 日本皮膚科学会大阪地方会
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